疑問や悩み、ストレスを感じながらサラリーマンを続けている人は多いのではないでしょうか?
- 今の仕事は自分に向いていないのでは?
- 職場の人間関係がうまくいっていない
- 思い切って起業してみたい!
- フリーランスとして働きたい!
現在、私は「個人事業でのフリーランスプログラマ」と「合同会社の一人社長」を兼業しています。
そんな私がまだサラリーマンだった時代、長男誕生の3か月後に35年の住宅ローンを組み、さらにその1年後に40歳を過ぎていたにも関わらず脱サラしてフリーランスプログラマになった理由を書いてみようと思います。
なぜフリーランスプログラマになりたいと思ったのか
私は20代前半~30代後半までの間、2度ほど転職をしましたが、システムエンジニアとして色々なシステムの開発に携わってきました。
特殊なシステムに関わることが多かったので1人で動くことが多かったのですが、30代の中頃から一般な業務システムが増えてきました。
すると、年齢的にも当然チームリーダー的な立場を任されるようになるのですが、これが自分にはまったく合っていないように思えました。
具体的には
- メンバーに気を使いすぎて単純に疲れる
- そもそも全員が気の合うメンバーというわけではない
- 「これは仕事だから」という割り切った考え方ができない
- 会社、上司、メンバー、お客様、それぞれの期待を裏切りたくないという自意識過剰な重圧
というよくある理由からでした。
やはり自分は気楽な末端プログラマが向いていそうだという思いもありましたが、そうなると、よほどのスキルがなければ今後の昇給も難しくなりそうだということも容易に想像できました。
- 子供も産まれる事だし収入を増やしていきたい
- このままリーダー経験を積んでいっての昇格を目指そう
と思い直していたのですが、ふとした時に「フリーランスってどうなの?」という思いが生まれました。
なぜ3年も決断できなかったのか
- 「フリーランス」って不安定だよね
- 妻に相談すれば反対されるだろうな
- 両親(特に妻の)は心配するだろうな
- 子供も産まれたし
- もうすぐ家を買う予定だし
この時期はこのような理由で自分をごまかしながら「サラリーマンでがんばっていこう!」と事あるごとに自分を説得していました。
そして最終的には「フリーランスになって住宅ローンが組めないと困るよね」の一言で自分を納得させました。
40代になった私が脱サラしてフリーランスプログラマになった理由
無事に引っ越しも終わり、それなりに忙しく過ごしているときに突然ある思いが浮かびました。
- 住宅ローンは無事に借りれたよね
- 引っ越しも無事に終わってもう新居に住んでいるよね
- あとはローンを返し続けていくだけだよね(子供の教育費とかもあるけど)
- フリーランスは不安定だとは思うがサラリーマンは安定しているのか?
- 自分は今の会社でいつまで働くことができるのか?
- そもそも今の会社はいつまで「存続」しているのか?
- 年齢的にもフリーランスを経験できるラストチャンスか?
- どういう形であれ、これから20年以上は稼ぎ続けていく必要がある
- こんな悩みを持ちながら20年以上サラリーマンが続けていけるのか?
こんなことを考え始めた数日後には「どうやって周りを納得させるか」ということを考えながら過ごす日々が増えました。
どうやって周りを納得させたか
周りを納得させるには、まずは自分が思う不安要素を洗い出して整理する必要があると考えました。
- これから生きていくうえでどのくらいのお金が必要なのか?
- フリーランスプログラマでどのくらいの収入が見込めるのか?
- 今の会社から仕事を受けることは可能なの?
- 単純に「退職」→「外注」ではなく、なにかしらのつながりを持った形の可能性はないか?
これらを踏まえて自分なりに出した結論が「出資して会社のオーナーになれないか?」ということでした。
その後、筆頭株主である社長に相談すると快く引き受けて下さり、「会社のオーナー」と「フリーランスプログラマ」という相反する立場を得ることができました。
さらに家族も特に反対意見もなく、自然に受け入れてくれました。
実際どう感じているか
実際にフリーランスとして働き始めると、自分が思っていたよりも良い意味で気楽に仕事をすることができました。
お客様に対する会社の看板や、リーダーの重圧みたいな「錯覚」がなくなり、本当に肩の荷が下りたように感じます。
また、逆に今まで「やらなきゃ」と思って疲れていた、周りへの気配りも自然にできるようになった気もします。
まとめ
一般的にフリーランスは不安定だと思っている人は多いと思います。
実際私も、一度は不安定だという理由でフリーランスという働き方をあきらめました。
確かにそういう一面もありますので、常に危機感を持ってリスク管理をしていく必要があると思います。
しかし、
- 常に安心感を持っているサラリーマン
- 常に危機感を持っているフリーランス
のどちらが「安定感」をもっているか?
という話になると、一概には言えないのではないかと思います。
当たり前ですが、最終的にはサラリーマン、フリーランスといった契約形式よりも、本人の取り組む姿勢や考え方の方が重要になってくるのだと思います。
少しずつでも考え続け、行動し続けなければ、目の前の「安定感」はすぐに崩れ去ってしまうものであるということを改めて考えさせられました。
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